現状をSWOT分析し、洗い出した情報をうまく整理できなければ結論が出ません。
そこで情報の整理の仕方を考えてみたいと思います。
例えば、新規事業を行うべきか否か結論を出すべく、SWOT分析を行ったとします。そして、その結果は以下のとおりでした。
<S(強み)>
・特許技術の活用
・経営資源の有効活用が可能
・投資資金がある
・資金調達が可能
<W(弱み)>
・シェアが低い
・余剰人員を抱えている
・製品単価が下落
・工場跡地が手付かず
・オフィス効率が悪い
<O(機会)>
・遊休資産が多い
・情報技術が進歩している
・新しいビジネスチャンスがある
・顧客ニーズがある
<T(脅威)>
・既存事業の将来性がない
・市場が飽和状態
ご覧のとおり、洗い出された情報には抽象度の高いものから、具体的なものまで様々です。
そして、情報の中には因果の関係にあるものが含まれています。
これらの情報を整理する際、まずは大きく以下の3つのカテゴリーに分けて考えてみます。
1.具体的な事象、データ
2.1から導かれる根拠
3.2から言える主張や結論
上記の例で考えてみます。
1.「具体的な事象・データ」
①製品単価が下落
②市場が飽和状態
③シェアが低い
④余剰人員を抱えている
⑤遊休資産が多い
⑥オフィス効率が悪い
⑦工場跡地が手付かず
⑧投資資金がある
⑨資金調達が可能
⑩情報技術が進歩している
⑪顧客ニーズがある
⑫特許技術の活用
2.「1.から導かれる根拠」
①②③⇒「既存事業の将来性がない」<T(脅威)>
④(人)
⑥⑦(モノ)→⑤
⑨(カネ)→⑧
つまり、④⑤⑧⇒「経営資源の有効活用が可能」<S(強み)>
⑩⑪⑫⇒「新しいビジネスチャンスがある」<O(機会)>
3.「2.から言える主張や結論」
「既存事業の将来性がない」「経営資源の有効活用が可能」「新しいビジネスチャンスがある」
という3つの根拠から、
「新規事業をするべきだ」
という結論が導かれます。
洗い出された情報をこのように整理することができました。
<本日のまとめ>
①主張・結論+②根拠+③裏付け・データの3つが揃って初めて説得力が生まれる整理ができる
情報を整理する際、この3つのカテゴリーで分けて行うと因果がわかりやすくなりますので是非、ご活用ください。